たくあん漬ができるまでprocess
たくあん漬は、沢庵和尚が考案されたと伝えられています。
宗鏡寺では、地元の子供たちと一緒に、沢庵和尚伝承の製法で、たくあん漬を作っております。
沢庵和尚の教えが、より広まり、飽食の時代にあっても決して「もの」を粗末にせずに、
心の豊かさを感じて頂けますよう祈念致しております。
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1. 種まき
但馬農業高校の生徒が、大根の品種を選び、種まきから私と一緒に行ないます。
毎年この日が高校生とのはじめてのセッション。これから何をするのか、この大根づくりにどんな意味があるのか!
説明しても、熱くなるのは和尚のみ……それでも頑張ってくれます。
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2. 収穫
種をまいたら、水やり、間引き、草引き、土よせ。
管理はほぼ生徒たち任せです、収穫時にはちゃんと生産者の誇りを持った顔をしています。 -
3. 干し
棚干しからは隣接する弘道小学校の三年生も加わっての作業。
大根を手に「同じ大根は絶対にありません!この世に一つしかない物を『命』といいます」毎年同じセリフですが、子供たちの真剣な眼差しに何回やっても緊張する日であり、和尚にとっても『命の授業』です!
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4. 漬け込み
大根が『の』の字になるまで干し、それからのつけ込です。
糠(ぬか)に塩、みかんの皮に、柿の皮、唐辛子のみの至ってシンプルな材料。重石をおいて漬け込む事によって長持ちし、更に美味しくなります。
ここでは『命の活用』を学びます! -
5. 試食
二月、大根の漬かり具合いをみて試食会の日を決めます。
高校生によるスライドショーで残暑の種まき、草引き、間引き、収穫の喜び、寒い日の棚干し、かじかむ手の痛さ、
小学生の喜ぶ顔、優しいお姉さん、和尚さんの話、これまで振り返り、
目の前に運ばれた大根の『命』に対し手を合わせて、みんなで「いただきます」。 -
6. 皆様の元へ
宗鏡寺の沢庵漬けは、地域の子供達と共に作る事によって、沢庵和尚の教えを伝え、郷土愛を育む為の行事として行っております。
そこには、「あるものを使い、勿体無い事をしないように」という、昔はあたりまえだった事や、想いも含まれています。沢庵寺のたくあん漬けに御縁を感じ、子供達の顔や、彼等の経験に想いを馳せて頂きましたら、本望にございます。
宗鏡寺 住職 拝
沢庵和尚夢見の会にて、減農薬の原材料と科学調味料無添加の
沢庵寺のたくあん漬®を予約販売しております。
沢庵和尚夢見の会とは、宗鏡寺(沢庵寺)の来訪者を増やし、地域の活性化を図るため、
コンサートなどのイベント開催・運営や、たくあん漬の製造・販売など、さまざまな活動をしている団体です。